いよいよ三部作の完結編・・・

 NY公演から帰国後、異国の地でインスパイアされた
感性を元に創られた村尾幸三・三部作、今回は
完結編の『遊園地ヘヴン』を紹介します。

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この公演があった1997年よりさらに10年以上前から、
村尾は『舞台で遊園地創りたいなぁ』というのが口癖で、
私たちスタッフはそれを夢物語の様に聞いていました。
まさか、本気でやるつもりだったとは・・・!!
 でもメリーゴーランド(ちゃんと廻してね!)と観覧車
ジェットコースター・・・
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村尾の壮大な構想に現実が追いつかず・・・
準備段階でかなり苦労した事を覚えています。
結果的に村尾のオーダーをなるべく通して、
スリ・チャン史上一番豪華な舞台セットが完成しました。
今だから言えますが、準備段階では何度も暗礁に
乗り上げて、苦悶の日々が続き・・・
今、思い出しても胃が痛くなります。
でも仕上がった作品はとても素敵で
あの時、挫折しなくて本当に良かったと
今は心の底から思っています。
<STORY>
 東南アジアのさらに南方に位置する地図にも
載っていない小さな島。そこには1927年に建てられた
古い遊園地がある。
太平洋戦争の戦火を奇跡的に逃れ、70年以上も前の
メリーゴーランドや観覧車、ジェットコースターなどが
今でもこの遊園地で動き続けている。
半径数キロしかないこの小さな島にある日
男が渡って来る。
彼の名は三好健一。戦後に解体された三好財閥の
末裔だった・・・。
彼はこの島に理想の国:ケンズランドを築く。
やがて島には色々な国から三好に惹かれた
人々が集まり始める。
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 ある日、竹野と名乗る男が三好に会いに
島にやって来た。
彼は三好が築いたケンズランドを廃止させる為、
外務省から派遣されて来た役人だった・・・。
竹野は三好との交渉に進展が見出せないまま・・・
このケンズランドのお祭りの日を迎える・・・。
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ケンズランドの住人達はこの日に自分の運命を
託していた・・・。やがて・・・。


この公演を最期にスリル&チャンスは
解散を決めました・・・。
解散公演はオムニバス作品の上演だったので、
劇団としての長編作はこれが最期の作品です。
『遊園地ヘヴン』は個人的に思い入れが深く
まだまだ書き足りない事が多いので、
また、別の機会に違う観点からもう少し
紹介してみたいと思います。
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カーテンコールの写真が何だか解散の記念写真の様に
見えてしまいます・・・。
舞台の中で竹野さんは『終わらないものなんてない』と
言っています。
でも私の中にあるキモチ・・・私と皆ながいた空間・・・
私の中の大事なモノ・・・それは今も終わらずに・・・
“確実に・ここにいます”
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次は、番外編的な村尾作品の紹介を
してみたいと思います。
次回は10月20日アップ予定です。
# by showones | 2005-10-13 03:19 | Comments(0)

作品紹介第4弾の前に・・・

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《お知らせ》
最近 意味不明の書き込みが多く大変迷惑しております。
こちらのBLOG対処はしておりますが、警視庁:サイバー犯罪対策課
法務省 弁護士にも相談中です。






今回は作品紹介第4弾の前に、久々にメンバーサイトから座長のブログを一部抜粋して掲載してみました。
懐かしいと思われる方もいると思います・・・

意外な2ショット 10月9日(日)

BOOK-OFFのネタやら締め切りやらで、書くのがかなり遅くなったが10月1日(土)にガチャのお誕生会をオフィスでやった。
チカちゃん・加藤・金井・音響・阿部の「幸せ放棄軍団(仕事ばかりにせいを出すので俺はこう呼んでいる)」そして愛子と瞳子が来てくれた。
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この2人がキャストの舞台を1回でいいから創ってみたい、チカちゃんと絡ませたら、かなり面白いホンを書く自信がある。
例えば・・・「チカちゃんが産婦人科の看護婦で瞳子を二十数年前、ある事情で取り間違え、それをひた隠しにしている。この事は彼女しか知らない、しかその事実を知る愛子扮する・・・」
と・ここまで書いて愛子が現役復帰しないと無理だと言う事を思い出した。
「世の中は切ないくらいうまく行かないものである。」
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d0040878_9513169.jpgそ して、今俺は
『諸刃の博徒 麒麟』第3シリーズの原稿にかかっている。
今回はアイデアに少し苦戦気味でスコォーンと書けない。
前回は敵役の「大門鉄次郎」がジジイなので花火ぶっ放したり派手な展開を考えたのだが、今回は敵キャラが実在したアクの強い男なのでやっかいだ。
それが誰かは次回のブログに書こうと思っている。
「世の中は苦しいほど思い出として鮮明に残り、精神の血となり肉となる。」
そう思って生きてる今日この頃・・・

# by showones | 2005-10-09 10:57 | Comments(1)

作品紹介シリーズ 第3弾

前回の「スライダーズ・ブック」から村尾幸三作品の
代表作とも言えるの三部作がスタート。
二作目は劇団アクターズ スリル&チャンスの
出世作ともなった、
『FAKE ~あなたが不在<いな>くなるという事』
を紹介します。
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現在SHOW ONE’S FEELINGSを
東京:丸ビルで上演していますが、
丸ビル=三菱地所社との最初のお付き合いが
始まったきっかけが、この作品・・・。
初演は三菱地所本拠地がある
横浜:ランドマークホールです。

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<STORY>
 三人の無関係な男女の人生が交差する、それぞれの
生と死を見つめた作品・・・。
★売れない童話作家:南は、たった1冊の童話を
出版したその日に、突然心臓麻痺で
亡くなってしまう・・・。
悲劇の作家となった彼の作品は大ベストセラーとなり、
『伝説の天才作家』と連日TVのワイドショーで
マスコミが大騒ぎ・・・。
出版関係者や親戚などが集まり
悲しみに包まれたお通夜の席・・・
ところが、死んだはずの彼は突然蘇生し、
生き返る・・・。慌てふためく家族と関係者・・・。
☆ホステスを引退、今は老人ホームで悠々自適に
暮らす老女。彼女のたったひとつの気がかりは、
45歳で生んだ頼りない一人息子・・・。
日増しに衰えていく体力と進行するボケ・・・。
ノイローゼ気味の彼女は、巡回の医師に
安楽死について相談する。
★尾上はエリートヤクザ。38歳の若さで
広域団体のNO.3に登りつめ、天下は彼の目前、
人生の絶頂期を迎えていた・・・。
しかし最近物忘れが激しい事が気になる彼は、
脳神経外科を受診。そして彼の主治医から
思いもよらなかった、死の宣告が下される。
新種の脳の病気に罹患した彼は、記憶を失いながら
やがて脳が縮んでいき、死を迎える・・・。
“痴呆になりながら死んで行く事は
ヤクザのプライドとして絶対に許せない。”
そう思った彼は敵対する組織に自分の命を
狙わせ、暗殺するよう仕掛ける・・・。
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尾上の取った行動が見知らぬ三人の運命を変え、
三人の人生がそれぞれに交差して入れ替わるという、
異常現象が起こる・・・。
やがて・・・。
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この作品『FAKE』には天宮 良さん・高橋 かおりさん
林 康文さんらがゲスト参加。
演劇関係者のみならず、各方面からも高く評価され、
今も再演を望む声が後を断たない、
記念すべき作品となりました。
逝く者から残す者へのメッセージ・・・
『たとえ、私がいなくなっても悲しまないで欲しい・・・
何故ならあなたはあなたを続けていかなければ
いけないのだから・・・。』

このラストシーンまで、ぎりぎりこらえていた涙が
このシーンの後、台詞もないある風景のシーンで
私は涙がどっと溢れてきました・・・。
いつか絶対再演したい・・・そう強く心に決めている
作品のひとつです。

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次回作品の紹介は10月12日予定です。





 
# by showones | 2005-10-04 17:05 | Comments(0)

作品紹介シリーズ 第2弾

前回からスタートしたKOZO作品紹介シリーズ、
楽しんで頂けましたでしょうか?
第2弾の今回はNYから帰国後、初めて書き下ろした
新作『スライダーズ・ブック』を紹介します。
約1年間、NYで暮らした座長がNYの街・
そしてそこに生きる人たちとの
交流でインスパイアされた感性で書き上げました。
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(スライダーズ・ブック ラフォーレ公演(左) 
 同 全国ツアー(右) チラシ)
<STORY>
 物語はある家族の朝食風景から始まる。
平凡なサラリーマン千野・妻・小3の娘。
他愛ない会話をを交わすうち、ふとした事から
彼は自分の妻の名前を思い出せなくなってしまう。
そして昨日の事さえも・・・。
妻は驚く様子もなく、彼を適当あしらう。
自分に自身が持てないまま会社へ向かう千野。
しかしその途中、千野は見知らぬ女性に
声をかけられる・・・。
『早く帰って来てね。』
その微笑みはまるで何年も共に過ごしたようだった・・・。
突然、誰かが耳元で囁く。
『その見知らぬ女はお前が愛してる女だ・・・。』
『誰だ!!?』
『俺だよ。』 その声は確かに聞き覚えのある
自分自身の声だった。
不確実な不安が千野を襲う。
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 元々彼には3つの人格と3つの生活があり、
今までこれに気づかず生きて来た。
しかし、ある日突然4番目の人格が千野に現われた。
この新しい人格は、3人の千野を混乱に陥れる。
そして彼らの生活に異変が起こり始める。
4人の千野をめぐり、物語は猛スピードで
転がり始めていく・・・。
 舞台全面を埋め尽くしたスライド映像で、
ビジュアル効果を駆使した演出が印象的でした。
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☆今までのハートフルでおだやかな作風から一変、
「四重人格の男のモラル」を題材にした
このセンセーショナルな作品は、
私にとって凄く新鮮で、本番中はいつも
ドキドキしながら観てた事を
今でもよく覚えています。
ラストシーン間近、全てを捨てようとした千野が空を見上げ
『あぁ・・・いい天気だ。』
と呟くシーンが私は大好きです。☆
 
この『スライダーズ・ブック』を皮切りに
村尾幸三の代表作とも言える
三部作が次々と発表されました。
次回は三部作の二作目・マスコミでも高く評価され、
今でも不動の人気を誇る『フェイク』を紹介します。

次回アップは・・・10月4日予定です。

# by showones | 2005-09-29 00:31 | Comments(0)

村尾幸三作品紹介の新シリーズ スタート!!

2003年・南青山:曼荼羅にて旗揚げした
SHOW ONE’S FEELINGS。
以後は丸ビルを拠点に活動して早、2年。
その間にSHOW ONEからファンになって頂いた
お客様もとっても多くなって来て、そんな皆さんから
「過去の村尾幸三作品も観てみたい」とのお声を
最近多数頂くようになりました。
そこでこれからシリーズで過去の作品を
紹介していきたいと思います。

第一回目の今回はニューヨーク公演
『ノーシェルター/アイ・リヴ』をご紹介します。
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         (ニューヨーク公演のフライヤー)

スリル&チャンス時代に
「ノー・シェルター」という日本語と英語の
バイリンガルのSHOWを実験的に上演。
この作品の反響が思った以上に凄かったので、
「それならニューヨークで上演しよう!!」
とかなり“思いつき!?”に近い状態の
村尾の発言が、まさか翌年の秋に
実現するなんて・・・。
村尾の行動力と機動力に驚かされた
記念すべき作品です。
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<STORY>
ある裕福な家から「家電が故障したので修理に
来て欲しい」と依頼を受け、
テクニカル担当の日本人スタッフが修理に出向く。
家には息子が一人留守番をしており、
「修理より凄いものを見せてやる」
とある部屋へ案内される。
息子に案内された部屋に入ると、そこは巨大な
コンピューターに管理された
核シェルターだった・・・。
息子は日本人の彼に自慢げにコンピューターを
操作して見せる。
すると突然コンピューターが誤作動、
二人を闖入者と認識し、出口を遮断してしまう・・・。
この非常事態に、お互い言葉が通じないストレスを
感じつつも、必死にコミュニケーションを
取りながら、脱出を試みる二人・・・。
しかし無茶苦茶にコンピューターを操作した事で
この二人を「危険人物」と判断したコンピューターは
ライフラインを遮断すると警告。
出口への扉を開くパスワードを入力しない限り、
脱出不可能という絶体絶命の中で、
二人の間に次第に友情が芽生えていく・・・。
そして・・・
ラストシーン「これ(核シェルター)は本当に
必要なものなのか?」
という台詞が印象的な作品でした。

次に、『ノー・シェルター』とオムニバスとして
同時上演の『アイ・リヴ』。
帰国後、凱旋公演としてTARAKOさん主演で
全国ツアーを行った思い出深いSFコメディです。
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<STORY>
デパートガールのアンは日本に観光に来た際、
おみやげに“日本製<メイド・イン・ジャパン>の
自分と同じ性格で同じ過去を持つ自分より美人な
アンドロイド”を1体購入。しかし後日自宅に届いたのは、
3体のアンドロイド・・・。アンは自分と同じ性格で違う
ルックスの自分と暮らす羽目になる・・・。
やがてそのアンドロイド達は1年の寿命しかない事が分かる・・・。
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「ノー・シェルター/アイ・りヴ」はNYオフブロードウェイで3週間上演、
各プレスや評論家達から大絶賛を受け、
村尾の才能をさらに広げました。
そしてその世界観はワールドワイドである事を証明した
作品でもあります。

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次回作品は9月28日(水)にアップ予定です・・・。
# by showones | 2005-09-25 21:19 | Comments(0)


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